検証環境として運用しているUbuntuサーバー(VPS)でFileMakerServerの開発版をインストールしています。Ubuntuのアップデートを実施後、サービスが起動しなくなりました。

色々と調べてみた所、起動時にoom-kill(Out of Memory Kill)が発生していることが失敗原因であることがわかりました。

VPS環境は掲載メモリが2GBで、FileMakerServerを稼働させるには少し非力です。

そこで、今回はSwap領域を追加して急場を凌ぐことになりました。

Swap領域を追加

Ubuntuで8GBのスワップ領域を追加する手順は以下の通りです。

  1. スワップファイルを作成するディレクトリに移動します(例: /home/swap)。

    cd /home/swap
    
  2. 8GBのスワップファイルを作成します。

    sudo dd if=/dev/zero of=/home/swap/swap8GB bs=1024 count=8388608
    
  3. スワップファイルのパーミッションを変更します。

    sudo chmod 600 /home/swap/swap8GB
    
  4. スワップファイルをセットアップします。

    sudo mkswap /home/swap/swap8GB
    
  5. スワップファイルを有効化します。

    sudo swapon /home/swap/swap8GB
    
  6. スワップファイルが正常に追加されたことを確認します。

    sudo swapon --show
    
  7. 再起動後もスワップファイルを使用するために、/etc/fstabファイルにスワップファイルのエントリを追加します。

    sudo echo '/home/swap/swap8GB none swap sw 0 0' | sudo tee -a /etc/fstab
    

これで、Ubuntuに8GBのスワップ領域が追加されました。システムがスワップを使用するのは、物理メモリ(RAM)が不足している場合のみであることに注意してください。スワップはRAMより遅いため、パフォーマンスが低下する可能性があります。